首都圏の記事ですが、学童の待機が問題となっている地域は
きっと他にもあるでしょう。日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
首都圏で小学生を預かる放課後児童クラブ(学童保育)に希望しても入れない児童が増えている。2023年度の待機児童数は東京都、埼玉・千葉の両県で全国の4割を占めた。保育施設での待機児童解消が進む中、今度は小学校に上がると子どもの預け先がなくなる「小1の壁」が深刻になっている。
東京・埼玉・千葉で全国の4割を占めた、とありますが、
こども家庭庁の調査によりますと、全国の学童の待機児童は
2023年5月時点で約16,300人。
首都圏は特にそうだと思いますが、
共働き世帯が多い地域での問題化が進んでしまっているようです。
さて、貴校園の周辺ではいかがでしょうか。
以前は保育所の待機が社会問題化しましたが、
それは解消されつつあります。
続いて出てきたのがこの学童保育の待機問題。
共働きが推奨される昨今の時代背景もあって、
子どもたちが放課後どうやって過ごすかは社会全体の問題でもあります。
一方で、学校は今後少子化がさらに進み、
私学では在籍する子どもたちの数が減り、収益が減る、
という問題も出てきています。
そこで、例えば子会社等を活用して学童保育事業を展開する、
といったことも検討に値するケースが出てくるかもしれません。
事業者の例がいくつか掲載されています。
例えば東京都墨田区は2025年4月ごろまでに3つの公立学童クラブを新設、
区内全体の定員を約3000人にまで増やすそうです。
さいたま市は市立小学校4校で今年度から
「さいたま市放課後子ども居場所事業」を始め、
最長午後7時まで利用できるようにしたそうですが、市の担当者は
「パート勤務をしている保護者などからは、夏休みをはじめとした
長期休業期間のみ放課後児童クラブを利用したいという声も多く、
様々な家庭のニーズに対応できる仕組みが必要だ」とおっしゃっています。
公立学童は経済的な負担が少ない一方、利用時間や学年などに制限があり、保護者の就労状況によっては利用できない場合もある。そこで自治体が注目するのが企業などが運営する民間学童だ。預かる時間は柔軟に対応し、独自のサービスを提供する学童が増えてきた。
民間企業の例としては、学童が学習塾の機能を併せ持つ例、
工作やプログラミングなどプラスアルファの体験を盛り込む例などが
掲載されています。
ウィズダムアカデミー横浜上大岡校(横浜市)にはランドセルを背負った子どもたちが笑顔で集まってくる。ただ見守るだけでなく、子どもたちが自宅で過ごすようにほっとできる環境をつくり出すため挨拶にも工夫をこらす。
性別や学年、家庭環境も異なる子どもたちが楽しく過ごすために、力を入れているのが月ごとに選べるアクティビティーだ。ピアノや書道など定番の習い事からプログラミングや理科実験教室まで、保育時間中に様々な体験ができる。習い事や教室をこれまでどおり続けたいという場合は習い事の付き添いにも対応する。
さて貴校園にとって、この記事は何かご参考になる点はありましたでしょうか。
社会問題を解決する場としても、貴校園の存在感が高まることを願っております。
(文責:吉田)