保育、教育の業界にも「週休3日」という事例が出てきました。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
保育大手のポピンズは保育士を対象に、週休3日制を導入する。これまで平均1日8時間勤務が基本だったが、10時間働いてもらうことで、週4日勤務で給与を維持できる体制をつくる。人手不足が続く中、働き方の選択肢を増やすことで人材を確保する。一人の保育士が子どもを長くみることで保護者の安心感にもつながるとみている。
乳幼児保育の業界においては、待機児童の問題は解消され始めている
にもかかわらず、依然人手不足が深刻です。
選択肢を増やし、働きやすい環境を作ることが、
人材確保につながっていくことを期待しての取組となっています。
と同時に、サービスの品質を高める狙いもある、とのこと。
10時間勤務できる保育士が在籍していることで、
朝子どもを預かって夕方お迎えがあるまで、
一人の保育士がずっと子どもをみられるようになるため、
子どもや保護者の安心感にもつながります。
ただ、実現するにはいろいろとハードルもあるようです。
どんな問題が起こるか明確でないこともあり、
登場する企業ではまず一部の保育士で試験導入を始め、
シフトの組み方や、現場の運営上の課題などを洗い出し、
2023年1月の本格導入を目指しています。
もうひとつ、大きな問題が補助金。
現時点では多くの自治体が、認可保育園の補助金の対象となる「常勤保育士」の定義を「1日6時間以上、月20日以上勤務する人」と定めている。週休3日を導入すると要件を満たせなくなり、補助金の対象から外れてしまう可能性がある。
柔軟な働き方を促進させるためには、それに見合った公的な制度が必要です。
ぜひともその整備を国や自治体にお願いしたいと思うと同時に、
貴校園での働き方を改善するためにどんな工夫が可能か、
といったことをゼロベースで考えてみていただきたいとも思います。
先進事例に合わせて公的な規制が変化することも決して珍しくありません。
常識にとらわれない取組を大いに期待しております。
(文責:吉田)