日経新聞で先日連載されたシリーズ記事、
「ヒートアップ中学受験」。
今週のブログはこちらから多くを採り上げるつもりです。
今朝は受験熱が上がっているという記事をご紹介します。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
「中学入試の国語は文章量が多い。1年生にも記述の指導をします」
まず記事に登場するのが、大手進学塾の入塾説明会の光景です。
そこにいるのは小学校1年生の親ら約20人。
終わると講師に近寄り、
「テキストを見せてください」と声をかける熱心な親もいた、とあります。
この塾には既に120人以上の小1が通っているそうで、塾の責任者は
「低学年から勉強の習慣を身につけることが重要。小1での入塾は決して早くない」
と言い切っています。
記事には「空前の私立中受験ブーム」と書かれています。
なぜ私立中学が人気を集めているのか、その理由については、
・公立とは一線を画した特色あるカリキュラム
・高校受験がない中高一貫校の多さ
・根強い公立校への不信
などが挙げられています。
私立校への人気が高まること自体、
マーケットの確保の観点からは有難いことなのですが、
記事にはこうも書かれています。
少子化の影響は私立中にも及び、定員割れする学校はある。一方で高い大学進学実績を持つ伝統校や、有名私大に進める付属校や系列校の人気が高まり、局所的な過熱現象が起きている。
さて、貴法人が中学をお持ちであれば、その状況はいかがでしょうか。
きちんと統計を取ったわけではありませんが、私の感覚的なところでは、
私立中学の人気が上がっている、ということよりも、
上の文章にあるような、局所的な加熱現象、といったところが
色濃く感じられる気がいたします。
現実にマーケットが拡大しつつある中で、
貴校園自身に関心を向けていただくためには、
やはり何と言っても教育内容の充実が欠かせないでしょう。
ただ、それはマーケットのニーズに偏ったものでなく、
あくまでも教育の専門機関として、
子どもたちの学びや育ちに着眼したものであってほしいと思います。
ニーズは移ろうものですし、表現型も変わっていくことでしょう。
ですが、貴校園の教育の本質は変えてはならないものです。
時代や環境との接点を見つけながら、
貴校園が大切にしている教育内容の実現を図っていきましょう。
(文責:吉田)