昨日に続いて、日経新聞の連載「ヒートアップ中学受験」より。
今日は入試の変化についてです。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
「高偏差値や大学付属の看板がない学校は工夫をしないと受験生が集まらない」
記事には、私立中学の校長先生が発したこんな一言が添えられていました。
受験生を集める、ということが目的の最初にあるとすれば
あまり望ましいこととは言えない気がするのですが、
学歴偏重社会の中にあっては、進学実績が目立たない学校にとって
何らかの工夫をすることは生き残りのために必須なのだろう、
ということも肌感覚として理解できます。
上の発言をされた校長先生がいらっしゃる東京都内の中堅私立中では、
面接で社会課題について意見を話す入試や、
特技やスポーツの成績を評価する一芸入試を導入され、
その成果が出たのか、数年前まで10人以下だった入学者が
50人を超えたそうです。
他の私立中学でも、
・「花火大会をデザインする」というプログラミングを扱う入試
・熱心にした活動や好きな本について約20分間の面接で説明する、
プレゼンテーション型など12種類の入試
といった例が記事には登場します。
都内の私立中学では、2023年度入試において
受験者の増加幅が大きかった10校はすべて中堅校であり、
「脱筆記型」の増加も中堅校人気の一因とみられる、
との分析結果も書かれています。
さて貴校園の入試は旧来型でしょうか、それとも…
私立中学の中には、生徒募集が不振を極めている学校も
それなりに出てきている中、改めて教育内容を見直し、
育てたい子ども像を明らかにしたうえで、
それに整合する募集方法、入試のあり方を模索することは
もはや必須だと感じます。
貴校園にふさわしい、学校の入口について改めて考えてみませんか。
(文責:吉田)