公立高校の入試が変化しているようですね。
日経新聞より。
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公立高校の入試改革が盛んだ。東京都が英語の「話す力」を問うテストを始めたほか、広島県や愛知県も今年度実施の入試から選抜方法を大きく変える。各都県の取り組みからは高校入試の将来像と課題が浮かぶ。
まず記事に登場するのが広島県の例。
広島県と言えば、教育長が民間出身の校長経験者であることでも
知られるようになりましたよね。
その教育庁の発案に基づき、来春の入試から受験生全員に課されるのが
「自己表現」です。
時間は5分程度で、好きな芸能人のことを話してもよいし、
タブレット端末で短い動画や作品を見せることもOK。
高校は「自己を認識する力」「人生を選択する力」「表現する力」の
3つの観点で採点します。
さらに驚いたのは、学力検査、調査書、自己表現の配点は
なんと6:2:2が基本とのこと。自己表現の比率、高いですよね。
そして、内申書は特別活動やスポーツ、文化活動について記入する欄を廃止し、
「内申書のために生徒会役員などをしていたが、ほかのことをしたかった」
といった生徒の声を反映させた形です。
平川教育長は
「自分らしく中学生活を送ってほしいという思いからこの形にした」
とおっしゃっています。
先日このブログでもお伝えした、東京都のスピーキングテストの取組も
この記事で改めて紹介されています。ただ、入試だからこそ、
気を付けないといけないことも指摘されています。
この点で都のテストは解決すべき問題が多い。記者が取材した範囲でも受験後の生徒から「近くの席の受験者の声が聞こえ、答えが分かった」という証言が複数あった。
受験しなかった生徒やできなかった生徒に英語の筆記試験の得点から推定した「仮の結果(点)」を与える措置には、筆記の成績と仮の点が比例するとは限らず「不公平が生じうる」との批判が専門家から出ている。
新たな取組には批判が付き物ですが、これをどうクリアしていくか、
今後の展開にも注目したいところです。
さて、公立校はこういった入試改革が進んできているようですが、
貴校園の入試はいかがでしょうか。
私自身は、以前からブログでも書かせていただいている通り、
私学こそ入試の多様性があってよいと思っています。
貴校園で提供される学びの機会をより多く活かせる生徒さんに
入学してもらえるようにするために、
入試というのはとても貴重な機会になるはずです。
公立校とはまた違った、私学ならではの入試改革を
ぜひとも実現していただきたいと願っております。
(文責:吉田)