地方版の記事だったことに加え、
ものすごく短い記事だったのですが、
ひとつの節目であると感じ、採り上げました。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
東京都教育委員会などは(9月)11日、2024年度入学者対象の都立高校入試から男女別定員を全面廃止することを決めた。
現在は東京都が全国で唯一の例となった、
高校入試における男女別の定員設定ですが、
これが廃止になるとのこと。
男女別に定員を設定してきた理由は、
生徒の男女比をほぼ同数にするためです。
ジェンダー平等などの観点からここ数年検討が続けられてきており、
2022年度からは、一部の合格者を男女合同で成績順で決める
緩和措置が導入されていました。
入試の公平性を担保するためには廃止は当然、との向きもあると思います。
一方で、例えば私学の場合、入試の自由度がどこまで認められるか、
を考える際にはひとつの題材になる事象かもしれません。
先日のブログで採り上げましたが、浪人生に対する合格基準点を
現役生とは異なるものとする、といったことは認められにくく、
少なくとも出願前にその条件が明示されていることが必要とされます。
さて貴校園の合格基準は適切に明示されているでしょうか。
そして、今後に向け、同じ基準を使い続けられますでしょうか。
もちろん、年度によって基準点を上げたり下げたり、
といった技術的な変動はどの校園でもあり得ると思いますが、
着眼点を変える、といった意味での基準の変化はなかなか見られません。
未来の貴校園で学ぶ子どもたちが、貴校園を選ぶ意義がより深まるよう、
どんな子どもたちに入学してほしいのか、
改めて考察してみるのもよいかもしれませんね。
(文責:吉田)