学級編制が小規模化していくのでしょうか。
小さな記事ですが気に留めておく必要がありそうです。
日経新聞より。
文部科学省は(5月)17日、公立小学校で今年度から段階的に導入する「35人学級」に向けた課題について、全国知事会など自治体側と初めて協議した。教員の確保が不可欠としたうえで、自治体側は中学校にも35人学級を導入するよう求めた。
今年3月に成立した改正義務教育標準法においては、
公立小学校の1学級当たりの上限人数が、
従来の40人から35人に引き下げられました。
そうなれば当然教員を増やす必要がありますが、
一方で教員採用倍率は低下傾向にあるため、
実現のハードルは決して低くないのが現状です。
ただ、公立校ではどうやら1クラス当たりの子どもの数は
少なくなっていく様相です。
となれば、保護者の学校に対する視線として、
「1クラス○○人は多すぎるのでは?」
というふうな見方が増えてくることも考えられます。
この点について、貴校園なりの答えはお持ちでしょうか。
私自身、関係各位からお話を伺う中では、
少人数の方がいい、というご意見もあれば、
むしろ多人数の方がいい、というご意見もあり、
教育理念や教育内容と相関性があることを感じています。
公立が少ないのだから私立も少なく、というのではなく、
貴校園がどんな教育を実践したいのか、を明示し、
そのためにクラスの人数はこうしているのです、
と説明できることが重要ではないでしょうか。
ちなみに、今回引用した記事には、
文科大臣がこんな発言をしたことが掲載されていました。
ご参考まで。
萩生田光一文科相は「少人数学級の効果を検証し、中学校の35人学級はもちろん小中学校の30人学級の実現にもつなげていきたい」と話した。少人数学級の拡大を見据え、学力や教員の負担などについて確かめる方針を示した。
(文責:吉田)