家計の負担減を図る動きが広がってきています。
日経新聞より。
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不要になった学校の制服などを再利用(リユース)する取り組みが広がっている。東京都中央区は回収した制服をクリーニングし、9月から1500円で譲渡を始める。伊藤忠商事はフリーマーケットサイトを6月に立ち上げる。制服価格は10年間で2割上がった。子育て世代の経済的負担を減らすとともに、環境意識の向上につなげる。
上の文章、さらりと書かれていますが、物価高が進む中、
制服価格はそれとは別に上がってきているようで、
10年間で2割、といいますから結構なインパクトですね。
記事に登場する東京都中央区は、以前「アルマーニ」監修のデザインを
採用したことで話題になった泰明小学校の所在地でもありますが、
今回のこの取組の対象に含まれるそうです。
同区の標準服一式の価格は小学校が2~6万円、中学校は37,000~47,000円。
これが1,500円で手に入るのは大きいでしょうね。
一方で、公立校以外の取組はどうか。
貴校園では何かこういった施策はありますでしょうか。
学費本体についてはともかく、制服については
学校自身が負担減の施策を実行されているケースは多くないでしょう。
そのような中で、民間企業が勝機を見出すために
こんなしくみを整えておられるようですよ。
伊藤忠は学生服を売買できるサイト「学リレ」を6月に立ち上げる。出品者が売値を決めて写真を掲載する。購入者は出品者に商品情報を問い合わせたり価格交渉したりできる。手数料は価格の15%分。送料は出品者が負担する。
匿名配送に対応するため、学校を介してIDやパスワードを配布する。1年間で100校の導入を目指す。購入できるのは在学中か入学予定、卒業生の保護者に限る。伊藤忠は出品物を審査し、問題がなければサイトに掲載する。
昔は地域社会のつながりが一定程度存在しましたし、
親戚付き合いも近年よりは盛んだったように思いますので、
その中でいわゆるおさがりを活用するケースはそれなりにあったはずです。
地域のつながりを回復することは学校の活動を簡素化、活性化するために
必須だと私は考えていますが、短期間に状況を変えることは難しいため、
それを補う何かは必要になるだろうと思います。
制服のあり方そのものも今後に向けて変化していくとは思いますが、
こういったリサイクルの動きは大切にしたいと感じます。
貴校園でも一度考えてみませんか。
(文責:吉田)