日本では「生産性向上」が職場のひとつのキーワードになる、
と言っていいのではないでしょうか。
貴校園はいかがでしょうか。日経新聞より。
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非正規社員の増加や、外国人・高齢者・障害者などの雇用拡大が進み、わが国の職場の多様性が増している。お互いを理解するために意識的なコミュニケーションをできる職場環境の必要性が、これまで以上に高まっている。また新型コロナウイルス禍でテレワークが広がり、職場で孤立や孤独を感じる労働者も増えている。職場環境の悪化が危惧される。
この記事によりますと、「職場環境改善」という言葉があって、
2000年代から職場のメンタルヘルスの分野で活用されている手法とのこと。
職場のレイアウトや労働時間、組織のあり方などを工夫することで、
労働者の心身の健康だけでなく、職場の生産性向上にも寄与することが
報告されているそうです。
学校法人もメンタルヘルスについては大いに留意すべき職場で、
日頃から意識されている私学も多いのではないでしょうか。
工夫の対象がレイアウトや組織のあり方となれば、
学校現場でも改善できそうなことはありそうですよね。
職場環境改善の取り組みには経営層や管理監督者が主導する方式もあるが、ここでは従業員参加型に着目したい。各部署で働く従業員が主体的に話し合い、職場環境を改善するために必要な対策の立案や計画の策定を行う。このため時間を要する活動である。
例えば各校園の事務室で、職場環境改善の取組を進めてみる、
というのはひとつの方法ではないでしょうか。
事務職員が主体となり、働きやすい職場を目指し改善を図ることで、
校園全体の環境改善につながることも十分考えられます。
職場環境の改善に手間はかかるが、生産性向上など日本の職場の成長力を高める可能性がある取り組みである。良好な職場環境の醸成に経営者や従業員が関心を持ち、着実に改善活動を進めていくことで、競合他社にまねのできない職場環境が実現できるだろう。
私も以前、所属した職場でフロアレイアウトの改善を提案し、
実現した経験があります。改善前には反発も大きかったのですが、
実施後は明らかに職場の動線が改善され、ストレスが減り、
業務効率化にもつながりました。
貴校園でも検討してみてはいかがでしょうか。
(文責:吉田)