先月で、あの痛ましい事件から23年が経ちました。
学校の安全を確保するために、ITが駆使されているようです。
日経新聞より。
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学校の安全を守るため、スマートフォンやドローンなどIT(情報技術)機器を駆使した取り組みが広がっている。技術力を活用し、不審者の発見などにつなげる狙いだ。児童8人が犠牲となった大阪教育大学付属池田小学校(大阪府池田市)の事件から(6月)8日で23年。働き方改革が進むなか、教職員らの負担減につながる効果も期待される。
記事で最初に紹介されているのは、スマホ開錠システム。
来客があった際、校門を開ける側がどこにいてもスマホで画像を確認し、
開錠までできるという優れものです。
校内のどこにいても校門前の来訪者を確認できるようになっているそうです。
最近は、学校の安全確保とともに、教職員の長時間労働問題もあり、
両方の課題を同時に解決するため、ITの活用が増えているようです。
登校園及び下校園時の時刻を打刻できるようなシステムや、
端末のGPSをもとに子どもの位置情報を把握するシステムなどを
活用されている例も多くなっていると感じます。
さらに、千葉県東庄町の町立中学校では
下校中の生徒をドローンを通じて見守る実証実験を実施したそうです。
職員室に設置したモニターで上空からの映像を確認し、
不審者や危険走行する自転車を見つけた際は、
ドローンのスピーカーから注意を呼びかけることができるとのこと。
この学校では例年、校区内を教員8〜10人で巡回していたのが、
ドローンを使うと1〜2人で対応できることが分かったそうです。
率直に言えば、こういった対策が各校園に任されているのは
私学のなんとも辛いところです。
ただ、安全確保にもIT活用の幅がどんどん広がることは、
対策を検討する校園側としても有り難いことだと感じます。
どこまで行っても「完全」はあり得ませんが、
学校が安全な場であり続けられるよう、
しくみが整っていくことを願っております。
(文責:吉田)