いよいよ3月ですね。
春本番に胸膨らむこの時期ですが、
少し前にはこんな深刻なニュースも掲載されていました。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
大学や大学院を2025年に卒業する見込みの学生のうち、5人に1人に相当する19.2%が「子どもはほしくない」と考えていることが、就職情報サイトを運営するマイナビ(東京)の調査で分かった。24年卒の前回調査の13.1%から増加した。
前回から数字が増加したことも心配なのですが、加えて、
「ほしくない」と回答した割合が女子のほうがはるかに高かった、
というのも衝撃的です。
ちなみに、女子の割合は23.5%。男子は12.1%でした。
回答の理由としては、「うまく育てられる自信がない」(57.4%)が最も多く、
次いで「自分の時間がなくなる」(51.5%)、
「経済的に不安」(51.0%)と続いています。
記事には調査担当者のコメントとして、
「経済面への不安が人生観に影響を与えている可能性がある」
としていますが、理由で多いものを素直に受け止めれば、
子育てそのものへの不安、そして自分自身の自由時間の確保も
大きな要因になっているようです。
こういったことを踏まえますと、大人たちは、子どもたちに対して、
大人になること、大人であることの不満や不安を語り過ぎていて、
希望や楽しさを語れていない、背中を見せられていないのではないか、
という気もします。
この点、学校という環境はどうでしょうか。
疲れ切った先生たちが、生徒に愚痴を言うことが多い、
あるいは生徒に対して、お前たちはなっていない、と
怒鳴り声ばかりを挙げている、となれば、
自分たちの面倒を見ることはこんなに大変なんだ、とか、
仕事漬けになっていて好きなことは全然できないんだ、とか、
負のロールモデルが定着してしまう一因になってしまうかもしれません。
校園で最も大切なことは、先生たちが元気であること、
だと私は考えています。
そのことが子どもたちに与える影響は限りなく大きいはず。
経済的な不安ももちろん払拭できるのが最善ではありますが、
もっと身近なところに少子化を反転させる
チャンスがある気がするのですがいかがでしょうか。
(文責:吉田)