心配なニュースです。日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
国立成育医療研究センターは4日までに、新型コロナウイルス禍の影響で、子どもの13%に2022年10月時点で抑うつ傾向が見られたとする調査結果を発表した。当時より行動制限は緩和されているが、心や体の状態が回復するのに時間がかかる子どももいるとみられ、注意を呼びかけている。
この調査の対象は小学5年生~高校1年生の計約3千人で、
およそ6割から回答が得られています。
抑うつ傾向、と書かれていますが、これは、気分が落ち込む頻度や、
集中力、自傷行為の有無などから判断されていて、
「病院を受診するのが望ましい中等度以上だった割合」
が13%だったそうです。
症状の重さを加味するとなおのこと、13%という数値の大きさが
深刻さを物語っているように思います。
ちなみに過去の調査とは対象の学年が異なるものの、
2020年は6%、2021年は11%で、割合は急上昇しています。
調査した2022年10月はコロナ禍が長期化している時期で、
学校でのマスク着用や給食での黙食が続いていたことも
影響したとみられる、と記事は指摘しています。
さて、貴校園に通う子どもたちの昨今の状況はいかがでしょうか。
子どもは、自分の気持ちを打ち明けられずに苦しんでいることも
多いものです。
多くの子どもたちが通う学校として、そのひとりずつに
きめ細かく対応することはなかなか難しいかもしれませんが、
ぜひとも気に留めていただければと思います。
今回の調査を実施した国立成育医療研究センターも、
「大人は子どもに一層目を向け、話を聞いてあげてほしい」
としています。
(文責:吉田)