気持ちが重くなるニュースも多い中、気になる統計です。
日経新聞より。
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新型コロナウイルスの流行が子どもの生活や健康に与える影響について、国立成育医療研究センター(東京)が調査したところ、小学校高学年から中学生の子どもの1~2割にうつ症状が見られたことが5日、分かった。家庭内で抱え込む傾向も浮き彫りになり、担当者は「正しく理解し、SOSを出してほしい」と呼びかけている。
この調査は2021年12月に実施されたもので、
小学5年生から中学3年生の子どもと、その保護者合わせて
約5,400人から回答が得られています。
郵送とインターネットを併用して調査が行われたようなのですが、
郵送では小学5~6年生の9%、中学生の13%に
中等度以上のうつ症状が見られた一方、
インターネットでは小学生13%、中学生22%と
郵送よりも高い率になっています。
インターネットに親和性が高いケースのほうがリスクが高い、
というふうに見ることができるのか、気にかかります。
そして、郵送調査の中で、自分にうつ症状が出ても
「誰にも相談せず自分で様子を見る」と答えたのは、
小学5~6年生で25%、中学生で35%と、
学年が上がると抱え込む傾向があったとのこと。
大人に近づくと相談することへのハードルが上がるということなのでしょうか。
下のグラフを見る限り、
中学に上がると一気にその傾向が強くなるように見えます。
ちなみに、保護者への郵送調査では、
自分の子どもにうつ症状が出た場合、
「病院は受診させず様子を見る」が29%だったとのこと。
子どもの性格上、受診が必ずしも推奨されるわけではない、
と個人的には思いますが、少なくとも相談する相手がいることは
とても大切な気がします。
連休が明け、各校園でも新たな生活に馴染めているかどうか、
子どもたちに差が出てきているかもしれません。
学校関係者各位におかれましては、その様子を気に留めつつ、
日常の活動を進めていただければと思います。
(文責:吉田)