寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

社会保険料「30%時代」

個人にとっても、そして組織にとっても、

負担の大きさがのしかかります。日経新聞より。

 

www.nikkei.com

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健康保険組合連合会は(4月)20日、2023年度の健康保険の平均料率が9.27%になる見通しだと発表した。介護と年金をあわせた保険料率は29.35%と過去最高の水準となり、30%の大台に迫る。高齢者医療への拠出金は増え続ける公算で、世代間で負担と給付のバランスはますます崩れる。

 

毎年のように、いや実際に毎年、かもしれません。

社会保険料の負担は増え続けています。

いよいよ労使合わせて30%を負担する時代がやってきました。

 

 

私学にとっては、国の施策の中でも子育て支援が特に気になるところですが、

政府が検討する少子化対策の拡充では、

社会保険料を引き上げて財源にする案が浮かんでいるようです。

これがどれほど現実的なのか、また妥当性のある政策なのか、

注視していかねばなりません。

 

この記事では上のグラフにもあるように、

世代間の負担と受益のバランスがおかしい、

という指摘をしたいようにも感じるのですが、

社会保障の制度はそもそもそういうものであると考えれば、

そのこと自体には個人的に異を唱えるつもりは全くありません。

むしろ、高齢化と少子化が同時進行する社会構造の中で、

負担をどう捉え、私学としての経営を成り立たせるか、

を考えていくのが未来志向の考え方だと思うのですが…

 

というわけで、社会保険料もまた人件費の一項目です。

人件費のマネジメントの重要性は高まる一方ですので、

貴校園の人件費と周辺の制度について今一度ご確認いただき、

ぜひとも将来に向けた収支シミュレーションを実施してみてください。

負担増は計画的に乗り切ってまいりましょう。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp