先週のブログでは、デジタル教科書のことをお伝えしたところですが、
時代はどんどん先に進んでいます。日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
大学の教育現場で仮想空間「メタバース」の活用が広がっている。これまで近づきがたいと思っていた大学教授にも学生は気軽に質問できるのが特徴だ。足を踏み入れられない場所も仮想空間で再現すれば実験や調査が可能になるなど、人材育成や研究活動の幅が広がりそうだ。
記事にはいくつかの大学での取組が紹介されています。
老舗温泉旅館のデータを360度カメラやタブレット端末を使って集め、
下呂温泉の仮想空間を構築するプロジェクトを進めています。
「3Dモデリングの授業で学んだことを温泉街のメタバースに応用できる」
と学生は声を弾ませながら地域活性化の一翼を担っていて、
3年後に全体が完成すれば、アバター(分身)の行動を分析することで
観光需要の調査などに活用できる、とのことです。
また、東京大学では9月23日にオンラインのメタバース工学部を開講。
その目玉の一つには中高生向けのジュニア講座があり、
「メタバースを作ろう」「起業入門」といった14のテーマで
無料受講可となっています。
黎明期であり、今後これが一般的になっていくまでには
まだ相当程度時間がかかるものと考えられます。
ただ、その時代を生きる子どもたちにとって、
AIやメタバースはいずれ「当たり前」の景色になるのだろう、
とも思います。
小中高でもデジタル機器の利活用が一般的になりつつありますが、
それでもまだその域に達していないという学校もあるでしょう。
新しい時代を生きる子どもたちの教育環境が今のままでいいのか、
特に私学の皆様には今一度ご確認とご検討をいただきたいと思います。
(文責:吉田)