昨日のブログに続けてテストの話題。
対策が果たしてそれでいいのか、と疑問を感じました。
日経新聞より。
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文部科学省は14日、今年の大学入試で試験中の問題流出が相次いだことを受け、高校入試でもカンニングなどの不正行為を防ぐため会場の巡視強化に取り組むよう都道府県教育委員会などに通知した。中学入試も対象とする。
貴校園にも通知が届いているかもしれませんね。
通知の主な内容は、
(1)円滑な巡視のために座席の配置を工夫する
(2)受験生の手の位置や目線といった注意すべき点を試験監督に周知する
などの取り組みが必要、とされているようです。
ちなみに、大学入試では不正行為が発覚すれば警察に被害届を出す場合がある、
と受験生に事前周知しているそうですが、
「中学生に同じように警告すると動揺を与える恐れがある」
という理由で、高校入試ではこのような対応を求めないそうです。
カンニングはいけないこと、なのですが、
それを監視や懲罰で防止するという考え方で今後もいくのでしょうか。
それよりも、知識ベースのテストをやめて、
そもそもカンニングができないテストを準備することが、
本来的な対策のような気がするのですが…
もちろん、その実現のハードルは高いでしょう。
ただ、学校教育が目指す方向がどこなのかを考えれば、
「ちゃんと監視してますよ」「見つかったらただではおきませんよ」
というやり方が正しくないことは自明です。
テストのあり方を考え直し、あるべき姿に少しでも近づけていく、
という努力が同時になされるべきだと考えますがいかがでしょうか。
先日、教育関係者が集まるイベントで、
「コロナ禍を経ても、テストは何も変わっていない」
という現場教員さんからの発言がありました。
そろそろ重い腰を上げるべきだと思うのですがいかがでしょうか。
(文責:吉田)