丁寧な議論や対応が必要なのではないか、と個人的には思うのですが。
日経新聞より。
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新型コロナウイルスの感染拡大下で2度目となる受験シーズンを控え、文部科学省は(9月)14日、希望する受験生がワクチンを迅速に接種できるよう自治体に要請した。来年1月に実施する大学入学共通テストの追試験の会場を、全都道府県に設けることも決めた。不安を抱える受験生への対応を進め、安心して試験に臨んでもらうための模索が続く。
まずはこの記事に付いていた表を転載させていただきます。
この表に記載されている内容が予定されているようです。
先日まで、年齢の高い方から順にワクチン接種が進められてきた、
と認識していますが、その理由は重症化リスクの高さ、
そして感染リスクの高さが要因であるとともに、
ワクチンそのものの安全性が十分確認できない中で、
若年層には感染による重症化リスクとワクチンによる副反応リスクが
逆転しかねない、という懸念があったと私は捉えています。
今回のものに限らず、ワクチンは感染症予防に大きな効果がある一方、
ウィルスの流行からそれほどの時間が経っておらず、
研究の途上にある中で実施せざるを得ないワクチン接種には、
一定の接種リスクがあることはやむを得ない、とも思います。
この点、高校や大学の入試を控える子どもたちにとって、
安全に試験を受けられることとともに、いやそれ以上に、
その後の人生も恙なく過ごしていただきたいと強く願うあまり、
拙速に接種が進むことをためらう気持ちは私自身、否めません。
入試は確かに多くの受験生が集まるものではありますが、
しゃべる機会はほとんどなく、果たして人が多いだけで
感染リスクが高い環境と言えるのか疑問があります。
そして、それは入試当日に限らず、
受験勉強においても似た状況なのではないか、と。
マスクの正しい着用や手洗いうがいの励行など、
これまでの感染対策が有効であるとすれば、
入試においてもそれがかなりの効果を示すのではないでしょうか。
とはいえ、感染リスクを下げるための施策、
そして受験の機会を確保するための施策は必須です。
当日の運営方法、そして代替の試験の設定等、
昨年度の経験を活かして、より良いしくみを整え、
受験生各位に最善を尽くしていただきたいと願っております。
文科省は(9月)14日、来年1月に予定される共通テストの追試験の会場について、前回に続き2年連続で全ての都道府県に設置すると明らかにした。
共通テストの追試験は、1月15、16日の本試験から2週間後の1月29、30日に実施される。例年は2会場のみだが、全国に会場を設けることで移動の負担や感染リスクの低減につなげる。
各大学の個別試験でも、文科省が全国の国公私立大に来春の入試での対応方針を聞いたところ、7月末時点で全体の96.6%にあたる1020大学が、追試験や別日程への振り替え受験を行うと回答した。
貴校園でも入試への対応はぜひとも早めのご準備をお願いいたします。
(文責:吉田)