他業界から飛び込んできた人材は、経験はなくとも
新鮮な着眼点という大きな強みがあることを教えてくれます。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
この記事の主人公である河本氏は32歳の元証券マン。
もともとは、運営会社の経営者が体調不良で後継者を探しており、
一度は河本氏が紹介した人物が引き継いだものの、
激務で体調を崩してしまったため、自らが後継者になることを決め、
2020年春から認可外保育園「駒沢の森こども園」の園長となりました。
このようなケースはそれほど多くはないと思いますが、
業界の外からやってきた人材の最大のメリットは
その発想や企画力にあると言えます。
業界の常識にとらわれ過ぎず、より幅広に考えていくことは
今後の学校経営、幼稚園経営において重要性を増すのではないでしょうか。
経営環境は厳しいが、「工夫次第で保育園の教育ノウハウは付加価値を生む」と河本は感じる。受験対策の外販など新たなビジネスモデルを作って数年後に投資家へ利益を還元するのが目標だ。
この記事、実は「中小企業の後継者難」がテーマです。
その最初に紹介されているのが保育園ということで、
教育や保育の業界だからといって経営課題が特段異なるわけではないのが
よく分かります。
中小企業庁の試算では25年には後継者のいない127万社で経営者が70歳を超える。承継に向けた取り組みの加速は待ったなしだ。
現場人材の確保も重要な課題ですが、
経営人材の確保は同じくらい、いやそれ以上の大きな課題かもしれません。
貴校園ではいかがでしょうか。
(文責:吉田)