寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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学校端末、文具として使いこなせ

端末が文具に。

それもまた当然、という時代が確実にやってくると思います。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

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国の「GIGAスクール構想」で小中学生に1人1台のデジタル端末が行き渡った。端末が更新時期を迎え始める3年後には今年の学校の取り組みが総括されるだろう。日常的に使えていない学校は多く、8割ほどは失敗すると厳しくみている。残り2割の成功例を確実につくり、世界の潮流に追いつけるか。今が頑張りどころだ。

 

書き出しから厳しい内容が記されていますね。

貴校園ではデジタル端末の活用状況、いかがでしょうか。

最初は「ある」「使っている」ことに着眼している例も多かったと思いますが、

そこから「活用する」、そして「使うのが当然」という状況へ、

ステージが上がっていっているでしょうか。

 

筆者はこう指摘しています。

教員が端末の扱い方を細かくコントロールするのが日本の学校での典型的な活用法。機器は教員主導で使わせる「教具」と捉えられ、実際に子どもが操作可能な時間は1時間の授業で数分しかない。

操作スキルのばらつきが大きな教室で、初歩的な操作トラブルに対応するため走り回らねばならない教員の負担は重い。子ども自身が自在に試行錯誤する時間は確保できず、教員は「面倒だから板書がいい」と利用を避ける。こんな使い方では年に数回使うのがせいぜいだ。この悪循環で教育の情報化は20年以上にわたり停滞した。

 

新たなツールが出てくるとどうしてもそのルールを定め、

遵守することが優先課題となりがちな日本の学校

海外では作業の段取は子どもに任せる例も多いようで、

「教具ではなく文具へ」との筆者の提案に共感します。

 

子ども中心の活用法は一朝一夕でできるものではないが、最初は地味で楽な使い方で十分だ。例えば教員が毎朝「今日やること」の予定を子どもの端末に配信し、登校した子どもが保管庫から端末を出して確かめる。使用頻度を上げるだけでログイン方法など基礎的なエラー対応の苦労はなくなり、授業でのより高度な活用を促す。

 

おそらくこの1年余で、学校現場には端末の使い方について

好例や課題などが蓄積されたことでしょう。

それを踏まえつつ、よりよい学びの実現に向けて、

学内外の情報共有が図られるといいのではないでしょうか。

そして近い将来、端末を使っている、ということに

もはやスポットが当たらないほど、

学習ツールとして当然の存在になっていることを願っております。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp