寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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生成AI、授業革新探る

生成AI、活用していらっしゃいますでしょうか。

私は最近、多忙にかまけて頭の中から消えてました。

これではいけませんね。日経新聞より。

 

www.nikkei.com

(会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

中学・高校の授業などで生成AI(人工知能)を活用する文部科学省パイロット校約50校の報告が(2月)20日、まとまった。英会話の相手としたりディベートでの意見作りに生かしたりした例が示された。生成AIには授業改善や業務の効率化が期待される一方、不適切利用に対する懸念も根強い。文科省は全国への定着に向けパイロット校を中心に工夫を重ねる。

 

文科省が小中高校での生成AIの扱い方に関する初の指針を設けたのは

2023年7月。そして同年11月にはパイロット校の約50校を指定し、

いち早く取り組みを始めてもらうこととしました。

先月20日は、その活用策を報告する会が都内で開かれました。

 

 

記事にはいくつかの実例が掲載されています。

今後の貴校園での活用も視野に入れつつ、簡単にご紹介しておきます。

 

  • 千葉県船橋市立飯山満中学校は約20人の教員全員が生成AIを活用。
    生徒に生成AIが作る文章のファクトチェック(事実確認)の方法や、
    使用上の注意について周知したうえで授業へ導入。
    2年生は英語劇を創作する過程で生成AIに
    「自然な流れの会話に」「英文を正しく直して」と台本の修正点を指示。
    これまでは教員や外国語指導助手(ALT)の助言を仰ぐ必要があったが、
    細かな修正を簡単に重ねられた。

  • 同校で知的障害のある生徒が通う特別支援学級では
    「掛け算を使った文章問題を作ってください」などと指示し問題作成。
    キーボード入力が苦手な生徒は音声、漢字の苦手な生徒はひらがなで、
    など回答法も生徒の個性に合わせて実施できた。

  • 茨城県つくば市立学園の森義務教育学校では、
    生成AIを搭載したヒト型ロボットを英語の会話相手として活用。
    個別のレベルに合わせた学習ができ、
    生徒がよりコミュニケーションに積極的に。

  • 茨城県立竜ケ崎第一高校・付属中では、
    ジェンダーに関するディベートの中で生成AIを活用。
    あらかじめ多面的・具体的な意見を返すように設定し、
    グループの意見が充実するように。

 

いかがでしょうか。

活用を前提に検討すれば、いい事例がたくさん出てきますよね。

 

さらに、記事には学校業務での活用についても記載されています。

保護者向けの文書の下書きを作成したり、

生徒向けアンケートの結果を集約・分析したり、

と教員の負担軽減に大いに役立っているとの報告があったそうです。

 

全国的にみると業務で生成AIを使う学校はまだ少ないとされる。文科省の23年9~11月時点の調査では7割超の公立学校は生成AIを業務で活用していなかった。担当者は「一歩進んだ学校の取り組みを共有することで、活用を後押ししたい」としている。

 

新型コロナウィルス流行の際には、

私学のICT環境整備が大いに効果を発揮しましたが、

AIは公立校に先んじて取り組みが始まっているでしょうか。

ぜひとも私学から、AIを活用した新たな教育技術が開発されることを

願っております。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp