オンラインの活用については、
コロナ禍の間にかなり盛り上がりましたが、その後どうでしょうか。
今後の活用について考えてみます。日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
この記事は東北大教授・堀田龍也氏へのインタビュー形式になっています。
まず、少子化の現状とオンラインの可能性について、
学校自体の統廃合や複式学級化が増える中で、
多様な考え方を知ったり、他校の児童生徒とのコミュニケーションを
図ったりするためにはオンラインを積極的に取り入れるべき、
とおっしゃっています。
さらに、小規模校のみにとどまらないメリットとして、堀田教授は
『授業名人』の優れた授業に触れると、子どもたちは感化される。オンラインを活用して必要な教員数を減らすという発想は適切でないが、恩恵は全ての学校にあるはずだ
ともおっしゃっています。
私自身、見学させていただいた授業の中には本当によく練られたものがあり、
また教育技術にも長けておられる先生の授業は無意識に惹きこまれ、
知らないうちに知識や考え方が養われている感覚がありました。
そういった授業を多くの生徒に広げていくことは生徒にとっても、
またその学校にとっても大きな利点があると感じます。
一方で堀田教授は、教育課程、授業時数、免許といった
ルールの縛りが厳しく、デジタル活用が阻まれていると指摘されています。
この点は国の政策において何とかしていただくよう働きかけるとともに、
そのルールを認識しつつも新たな活用法ができないか、
といったことを各校園で考えていくことは
私学にとって大切なことではないか、とも感じます。
堀田教授は中央教育審議会の特別委員会の委員長として、
学校での生成AI活用の指針策定にも携わられたとのこと。
記事末尾のひとことはとても重要な示唆だと感じます。
その言葉を引用して本日のブログを閉じることといたします。
「新しいものを使うのか、使わないのかという話ではない。使うための心得をどのように教育していくかが重要だ。いずれ多くの人が生成AIを使うようになる。教育内容が従来のままでよいのか、これからも議論を続けていかなければならない」
(文責:吉田)