端末は文房具である。
そういう発想に、大人がならなくてはなりませんね。
日経新聞より。
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この記事の最初に登場するのは、茨城県・守谷中学校の授業風景。
事前に撮影したホットケーキづくりの動画を一緒に見ながら、
英語の文法を理解するオンライン学習の様子です。
動画の有用性を教員も生徒も肯定的に捉えるコメントが添えられています。
新型コロナウイルス「第5波」と夏休み明けの新学期が重なった今秋。守谷市は対面授業を再開するまでの約1カ月間、市内13の小中学校を臨時休校にした。その間に実施したのが1日3~4時限のオンライン学習だ。
守谷市では、英語や国語だけでなく、体育や家庭科といった実技も
オンラインで指導する徹底ぶりだった、とのこと。
ただ、昨春の一斉休校中はプリントを使った紙ベースの自習を
子どもたちに強いてしまい、それを繰り返してはならないと、
市教育委員会が中心になり教員研修を重ねるなど、
準備を整えてきた結果、先ほどのような状況が生まれたそうです。
多くの私学ではより早く、そのような状態を整えられたのではないでしょうか。
特に、子どもたちが端末を用いて学ぶという環境整備は、
私学が圧倒的に早かったような印象があります。
記事には大阪・常翔学園高1年生の「データの分析」の
授業の様子も採り上げられていますが、そこでは生徒が自由に仮説を立て、
その裏付けに必要なデータを端末内アプリのアンケート機能を使って収集、
さらには端末上で煩雑な計算を処理し、相関関係の有無を確認しています。
コロナかで一気に進んだ、ICTを活用した学び。
記事に登場する教員のお一人はこうコメントされています。
「ITの活用は学びを保障する取り組みにとどまらない。
情報化社会に出ていく下地作りが学校で求められる今、
端末は欠かせない『文房具』だ」
本当にその通りだと思います。
道具を使いこなし、より良い学びが展開されることを願っています。
(文責:吉田)