年度末が近づく中で、授業時間は足りるのか。
学校によっては厳しい状況となっているケースがあるようです。
日経新聞より。
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新型コロナウイルスの感染急拡大で、全国の小中高校が年度内の学習範囲を終えられるか、綱渡りの状況になりつつある。夏休みの短縮などで捻出した授業時間だけでは足りないケースが相次いでいるうえ、オンライン学習による補填も機器不足などを背景に不十分だ。小6や中3は授業不足を次年度に持ち越せず、関係者は焦りの色を濃くしている。
記事に登場しているのは公立校の例ですが、
自治体によって差はあるものの、下表の通り、
休校期間を取り戻すために長期休暇を短縮した例も多く、
それでもまだ授業時間が足りないケースがあるようです。
今回の記事を見て驚いたのは、
「首都圏では年間授業時間の約2割の220時間近い授業を失った高校も出た」
との一文。
登校できない期間が長くなってしまった地域は確かにありましたが、
その間、遠隔を含めた授業実施が難しかったことが
影響を大きくしてしまった感は否めません。
私学でも授業の確保には悩まされた例が多かったことでしょう。
特に、自校園内で感染者や陽性者、濃厚接触者が発生したことで
都度対応しながら1年走り続けたそのご苦労は、
筆舌には尽くしがたいものが合ったことと推察申し上げます。
登校が制限されても学びを続けるにはICT(情報通信技術)を活用するしかない。大阪市立本田小は20年6月、マイクロソフトの対話アプリ「チームズ」を導入し、感染対策などを理由に登校を控える児童向けに授業を毎日、同時配信している。ICTの活用を進める流田賢一教諭は「普段からオンライン授業に慣れておくことで、いざというときもスムーズに対応できる」と説明する。
端末不足にも悩まされる昨今ですが、
おそらく私学各校園におかれましてはインフラはある程度整い、
次のステージへと歩みを進めておられることと思います。
感染状況がなかなか落ち着かない中にあっては、
登校しての学びと、オンラインでの学びを上手く組み合わせながら、
より効果の高い教育活動が実現されることを願ってやみません。
(文責:吉田)