新年あけましておめでとうございます。
本年も私学経営に関連する話題を継続的にお届けしてまいります。
弊社、そしてこのブログもどうそよろしくお願いいたします。
さて、昨年末にお届けしたブログへの応答のような内容の新聞コラムです。
改めて考えてみたいですね。日経新聞より。
コロナ禍が始まったころ、多くの家庭がパニックに陥った。全国の小中高校がいきなり休校と決まり、新学期も休みが続いた2020年の春である。子どもが毎日うちにいる。なのに仕事は休めない。どうする昼食。どうする勉強。親も子も、ぐったり疲れた春だった。
当時のことを思い出すと、背筋が凍るような感覚がありました。
学校という場がなくなればどうなってしまうのだろう。
平常はいつ戻ってくるのか。各家庭からの支払いが滞るのではないか。
そして、私学経営は存続できるのだろうか…
少し前から、私学ではICTを活用した学習環境整備が進められていました。
これによって、私学の多くは息を吹き返したようにも思います。
しかしながら公立校はほとんどがそのような対応ができず、
休校期間を終わらせることに躍起になりました。
今回引用したコラムではそのことに触れられています。
そして、このような記述が。
世界各国の15歳を対象とする経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)で、22年は日本が躍進した。読解力が前回18年の15位から3位に上昇するなど、目を見張る成績だ。まずは素直に喜びたいのだが、コロナ休校が長引いた国が多いなかで、リアル授業を頑張った日本がひょっこり浮上した面もある。
対面授業の効果が大きいことが今回の結果を生んだのだとすれば、
逆に、これから先は対面とオンラインの組合せで
学習効果がより大きくなる方法を模索することが重要とも言える気がします。
もちろん、学校は「集う」場であって、
それを中心に学びを組み立てることはある意味当然でしょう。
しかしながら、社会はICT、AIの発展を土台に動いていく流れは
もう止められません。
そして、各地で戦争や紛争が起こってはいるものの、
世界各国の物理的、経済的、心理的な距離はおそらく縮む方向でしょう。
いつでも、どこでも、それぞれに活躍できる人々の世界を、
学校は作っていく必要があるように思います。
この日のコラムはこう閉じられています。
教育界を一喜一憂させてきたPISAのランキング。今回はとりわけ冷静な分析が必要だろう。蛇足ながら、対面授業の効果が大きいからといって、オンライン教育の充実をサボってはなるまい。もうひとつ蛇足ながら、あの春は9月入学問題が盛り上がった。にわか仕込みには無理があったにせよ、沙汰やみとは寂しい。
真の意味で「グローバル」が当たり前になるように、
私学も社会づくりの一端を担う存在になることを願って、
年始のブログとさせていただきます。
(文責:吉田)