教育格差が広がってしまうのでしょうか。
そうでないことを強く願いながら、
少し気になる統計情報をご紹介します。
日経新聞より。
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日本財団(東京)が新型コロナウイルス感染拡大による休校長期化の影響について、全国の17~19歳の男女千人に意識調査を実施したところ、58.6%が「教育格差を感じた」と回答したことが(6月)21日までに分かった。その多くが、オンライン学習の取り組みについて格差を感じていた。調査は5月26~28日にインターネットで実施した。
調査対象が17~19歳となっていることに少し不思議さを感じましたが
(高2~大1ということでしょうか?)、
それよりも気になるのは格差を感じた割合。約6割です。
格差を感じた理由について、
・オンライン授業がなく、他校との差を感じた
・オンラインでの授業などで、勉強時間の差が出てしまう
といった声が寄せられた、と記事にあります。
私の周囲でも、確かに環境整備に差があったこと、
それは公私間格差もありながら、
私学の中でもかなり差があったとの感想を耳にしています。
私学に限れば、日常においてどのくらい多様な教育環境を準備できていたか、
あるいは急な環境整備支出にどの程度柔軟に対応できたかなど、
組織力、経営力が問われる場面が多くあったのではないでしょうか。
ちなみにこの調査では、学習の遅れを打開する方策も質問されています。
最多は「オンライン授業を増やす」(52.5%)、
続いて「夏休みなどの長期休暇を減らす」(38.8%)となっています。
さらに、再び休校措置が取られた場合の学習時間確保策については
50.8%が「オンライン授業の導入と整備」と回答し、
16.6%が「家庭での学習を考慮した授業設計」を選んでいます。
一時期、反転授業なども話題に上ったことがありますが、
さて貴校園ではどんな想定をされておられますでしょうか。
学習を止めないしくみの構築が急がれます。
(文責:吉田)