公立校のデータですが、貴校園はいかがでしょうか。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
学校の業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでいない。文部科学省が(2023年12月)27日公表した調査によると、8割近くの学校が生成AI(人工知能)を授業準備などの校務で活用していないと回答した。働き方改革で長時間労働を是正し、就職での教員人気を回復するためにもDX推進は急務だ。
この記事で紹介されている調査結果は、
文部科学省が昨年9~11月に実施したもので、
約2万6千の公立小中学校や全国の教育委員会などを対象に
校務のDX化の進捗状況を調べています。
上のグラフを見ると、民間企業の仕事の仕方とは
もはや隔世の感がある印象です。
生成AIの活用はまだしも、押印や署名が必要だとか、
FAXを使うだとか、そんな環境であれば必然的に紙が必要になります。
業務効率化の観点からだけでなく、
用紙の価格高騰にも巻き込まれてしまう事態になっているのではないでしょうか。
さてこの結果をご覧になって、公立校はまだまだだね、
とお感じの私学関係各位もいらっしゃるかもしれませんが、
私の個人的感覚では、私学では確かにデジタル化、ICT化は
ある程度進んでいるケースは多いものの、それはあくまでも
コロナ禍を乗り切るためであって、それ以降のさらなる進展が
あまり見られない、といった校園も少なくないと感じます。
さらに生成AIの活用等に至っては、ごく一部の教職員に限られる、
という状況は公立校とそれほど差はないとも感じています。
教育技術の開発、進展は私学からなされるべきと思うのですが、
さてそのような状況は貴校園全体の潮流になっているでしょうか。
働きやすく、若い世代に魅力のある職場にするためにもDX化は欠かせない。文科省は24年度から3年程度で集中的に取り組むこととし、教育委員会などに通知を出す。
政策が重点化されれば、公立校での広がりは時を待たないでしょう。
私学が現段階でどのくらいアドバンテージを持てるのか、
ぜひともよりよい教育環境の実現に力を割いていただければと願っております。
(文責:吉田)