小学校でのプログラミング教育の現状について、
いろいろと考えさせられる記事でした。
日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
小学校におけるプログラミング必修化から2年あまり、習い事としての人気も高く、IT教育熱は高まる一方だ。教育現場ではプログラミングを通じ、論理的思考力や課題発見力を高めるための模索が続くが、自治体や学校の取り組み方で「二極化」も進んでいる。
まずはニーズの確認を。
ベネッセコーポレーションの習い事に関する調査(2021年)では、
プログラミングは「小学生がやりたい」「保護者がさせたい」の
いずれも3位となっており、プログラミング教育への関心は高いと言えます。
ではニーズを満たすプロダクトやいかに。
プログラミング教育の効果を確かめる目的でコンテストを開催。
2021年は300件超の作品が集まったとのことで、
これは市内の全児童の2割が応募した計算になります。
同市では、市立小学校の教師約60人も民間企業提供の教材を使い、
プログラミング授業のノウハウを学んでいます。
しかしながら、こういった事例が日本全国を覆っているか、
あるいは私学であればこういったことが当然行われているか、
と言えば必ずしもそうではない、と感じます。
その背景にはこういったこともあるのかもしれません。
プログラミング教育は必修化されたが、新しい教科ができたわけではない。文部科学省は「プログラミング的思考」という論理的な考え方の定着を重視する。プログラミングには、何が課題かを見定め、最も効率的な解決法を考える能力が求められる。分野に関わらず、社会に出てから必要な能力の一つとされている。
文科省は新型コロナウイルス禍で「GIGAスクール構想」を前倒しし、公立小学校へのタブレット端末配布も進んだ。ただ学習指導要領ではプログラミング教育の指導事例などを示すにとどまり、具体的な内容は現場に一任されている。
これからの世界を生きる子どもたちにとって、
デジタルトランスフォーメーション(DX)は当然の環境となるでしょう。
となれば、ITで問題を解決する能力は不可欠です。
各校園の取組はもはや「主義主張」「好き嫌い」で選べるものではない、
とも言えるかもしれません。
貴校園でのIT教育の実情と今後について、
この機会にぜひ考えてみていただければと思います。
(文責:吉田)