古い記事のご紹介になってしまってすみません。
同じような統計は毎月発表されるのですが、
ちょっと気になる記述があったの先月の記事をあえてご紹介します。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
人材サービス大手のエン・ジャパンが(1月)17日発表した2023年12月の派遣社員の募集時平均時給は、三大都市圏(関東・東海・関西)で前年同月比38円(2.3%)高い1684円だった。特に人材ニーズの高いIT(情報技術)系をはじめ、事務系、営業系などで上昇が目立った。派遣社員は増えているが、需要増加に追いつかない。
派遣職員の時給はかなり上がってきているようですね。
今回の統計は12月の状況を示すものですが、
季節的な状況がそのトレンドを後押ししたようですよ。
全7職種のうち5職種で上昇した。オフィスワーク・事務系が32円(2.0%)高の1629円だった。入学試験の試験監督や、年度末に向けて入れ替わる事務職員の募集が目立った。一般事務職で平均を大きく上回る時給2600円の求人もあった。受付や新規事業立ち上げなどが業務内容だ。
入試の監督も派遣を活用する時代なのだなあ、
と少々驚きをもって受け止めました。
ちなみに、上記引用部に記載のある「7職種」の中で、
時給水準、伸び率とも最高だったのはIT・エンジニア系です。
貴校園でもひょっとするとこういう人材を求めておられるかもしれませんね。
あちこちで争奪戦が繰り広げられているような状況なのか、
時給は190円(7.8%)高の2,616円と、ものすごい水準になっています。
すでに私学では教員を中心に人手不足が深刻さを極めています。
採用の安定化を図る必要性はもちろんあるのですが、
おそらくそれだけでは人手の確保は難しいでしょう。
以前からこのブログでもお伝えしていますが、
校園独自、あるいは複数校が連携する形での
「育成システム」を持つ必要性を強く感じます。
育成には時間がかかるからこそ、しくみを構築する動きは
早くに始める必要があるでしょう。
よい教職員に恵まれたい、という考え方ではなく、
教職員を育て上げよう、という考え方にシフトすることが
大切な気がするのですがいかがでしょうか。
(文責:吉田)