昨日は非常勤への賞与支給に関する判決を見ましたが、
時給はどうなっているのか、という統計も見ておきましょう。
日経新聞より。
求人情報大手のリクルートジョブズが(10月)14日発表した三大都市圏(首都圏、東海、関西)の9月のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月比2.6%(28円)高い1091円だった。2019年12月の1089円を上回り、06年の調査開始以来の最高を更新した。コロナ禍で業務量が増えている物流やコールセンターなど時給水準が高い職種の求人案件が引き続き上昇をけん引した。
この情報をお聞きになってどんな感覚を覚えられますでしょうか。
私は驚きました。人手不足はある程度解消されたのでは?
と思っていたのですが…
その謎を解いてくれたのがこの情報です。
職種別で上昇が目立つのは「物流作業」。前年同月比3.9%(41円)高の1102円だった。「介護スタッフ」は同2.0%(22円)高の1107円。「コールセンタースタッフ」は同3.2%(41円)高の1324円で、事務系職種の中でも100円以上高い。
なるほど、業種によってかなり差があるのですね。
飲食系は前年割れが続いている、と記事にもあり、
「ホールスタッフ」は同1.2%(12円)安の1024円だったそうです。
さらには、求人の構成自体が変わってきていることも
統計を読む際の留意点になっているようです。
ディップの求人情報サイト「バイトル」に掲載された求人件数は同3割少なかった。内訳を見ると、介護・看護を含む時給水準が高い「専門的職業」が約15%と前年同月比9.2ポイント上昇。フードなど「飲食の職業」は約24%と同5.2ポイント低下した。構成比の変化が全体平均を押し上げている。
ちなみに、学校現場の人手はどうでしょうか。
コロナ禍で消毒作業を含め労働過多になっている教職員さんも
決して少なくないのではないかと感じる昨今。
次年度以降の労務構成について、今一度ご確認をお願いいたします。
(文責:吉田)