人手不足解消の切り札、になるのでしょうか。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
仕事を探す65歳以上のシニア層が急増している。ハローワークで職を探す有効求職者は25万人と10年間で2.2倍になった。長い老後を過ごすために働かざるをえない面もある。労働人口の減少を踏まえ、人手不足の解消につなげる工夫が欠かせない。
この記事には、長く勤めた会社の延長雇用を満了した66歳の男性が
ハローワークで職探しに向けた手続きをしている様子が登場します。
ハローワークのシニア向け窓口には、
毎日100人を超す求職者が仕事探しの相談に訪れるとのこと。
70代、80代の求職者もいらっしゃるようです。
有効求職者について、2023年1〜11月の平均値を10年前と比べると、
25〜29歳は10万人減って196,000人となった一方、
65歳以上は14万人増えて256,000人となっています。
求職者全体に占める65歳以上の割合も13%と、
10年前(5%)から8ポイント上昇しており、
55歳以上まで含めると求職者全体の3分の1に達しています。
一方で、仕事を探す人が就職した割合を指す就職率は、
高齢者は低い傾向にあります。直近11月のデータによりますと、
全年齢合計の就職率は27%でしたが、65歳以上は21%にとどまっています。
ハローワーク池袋の担当者は「シニアには事務職の人気が高いが、求人はマンション管理や清掃などが集まりやすい」と明かす。月3回程度のセミナーで幅広い職種に目を向けるよう促している。
さて、貴校園ではシニア人材をどう位置付けられますでしょうか。
教職の最前線となれば体力の必要性も高く、
突発業務への対応も求められますので少々難しいとも考えられますが、
事務職であればシニアからの要望も高く、マッチングが可能かもしれません。
一方で、定年や再雇用期間の延長により、人材の流動化が阻害され、
過去の風土を変えにくい、という懸念もあるかもしれません。
人手不足解消のためには無視できないシニア層について、
貴校園なりの位置づけと処遇を検討いただければと思います。
(文責:吉田)