寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

私学法改正で問われる私学のガバナンス能力

昨年12月に掲載された記事。本当に残念です。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

 

日本大学は(12月)15日、臨時理事会を開いて違法薬物事件が起きたアメリカンフットボール部の廃部を決めたと明らかにした。新たな部の再建を検討するとしている。現役部員や2024年度の入部希望者については不利益が生じない形で活動できるように大学側が受け皿を設けて支援するという。

 

ガバナンス不全から経営の立て直しが必須とみられる日本大学

そのような中で発覚したアメフト部の不祥事。

同部では2018年に危険タックルの問題も起こっています。

そして、本件でも大麻使用が学内で発覚した後、

理事会への報告が遅れるなど、本当に反省がなされているのかと

疑わしい気持ちになるのも自然なことでしょう。

渦中にいる学生を除けば、廃部は酷な決定とも言えるかもしれませんが、

同大学そのものが解体的出直しをする必要性も否定できません。

 

 

改正私学法が来年4月より施行されます。

私学法はほんの数年前にも改定されたばかりで、

それだけ、私学ガバナンスへの厳しい目が世間から注がれている、

いや、そうなっても仕方がないような事件が相次いだ、

と言えるように感じています。

本来、私学は自治組織であるべきところ、

自らを律することができない事例が相次いでしまうと、

せっかく保障されていた裁量がどんどん失われてしまいます。

 

貴校園のガバナンスはきちんと機能しているでしょうか。

適時適切な確認をしながら、経営を進めていただきたいと強く願っております。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp