報道されてから少し時間が経ちましたが、
改めて覚えておきたいと思います。日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
静岡県牧之原市の認定こども園(名称略)で2022年9月、園児(名称略)(当時3)が通園バスに取り残され熱中症で死亡した事件で、静岡地検は(11月)24日、業務上過失致死罪でバスを運転していた(名称略)前園長(74)と(名称略)元クラス担任(48)を在宅起訴した。
上記引用においては、固有名詞はすべて伏せさせていただきましたが、
元の記事には園名も園児名も、さらには園長や担任の名前も
しっかりフルネームで表示されています。
一度事件が起きると、こういった点からも非常に影響が大きいですね。
記事では、起訴状の内容をなぞる形で、
この事件の事実関係が改めて記載されています。
起訴状によると、(前園長)被告は22年9月5日、降車時の人数確認を怠り、(園児)が取り残されたままなのに窓を閉め切ったバスを施錠、(担任)被告は(園児)の保護者に連絡を取るなどして所在確認をせず、同日午後2時5分ごろまで車内に閉じ込めて熱中症で死亡させたとしている。
この事故を受けて、バスの安全対策装置の設置が義務付けられ、
また登園時の確認作業もかなり念を入れる必要が出て、
園での活動にも少なからず影響が出た、といったご意見を
幼稚園等の経営者さんから伺いました。
もちろん、安全対策は必要なことですが、
それまでも十分気を付けていた園にとっては、
さらにひと手間増えたり、記録の充実を求められたりと、
人手が十分ではない中で厳しい対応を求められることになったようです。
改めて、事故が二度と起きないように願うばかりです。
徒然草の「高名の木登り」の話がいつも思い出されるのですが、
特に気を付けないといけない場面には注意が行き届いているとしても、
ごく日常の活動ではどうであるか、がより重要な気もします。
ルーティンの中に安全への配慮がなされているかどうか、
ぜひともご確認ください。
(文責:吉田)