視力の問題は深刻さを増していますね。
日経新聞より。
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子どもの視力低下に歯止めがかからない。文部科学省が(11月)28日公表した2022年度の学校保健統計調査によると、裸眼視力が1.0未満の割合は小中高生いずれの段階でも過去最多だった。スマートフォンやタブレット端末で近くを見る時間が長くなったことが要因とみられる。同省は画面から30センチ以上目を離すなどの注意を呼びかけている。
この調査は、全国の国公私立の幼稚園や小中高校から抽出した
健康診断結果をもとに、約322万人分を集計したものです。
その結果によりますと、裸眼視力が1.0未満となっているのは、
小学生で37.8%(前年比1.0ポイント増)、
中学生で61.2%(同0.5ポイント増)、
高校生で71.5%(同0.7ポイント増)。
いずれも過去最多を更新し、学年が上がるほど悪化する傾向がみられます。
さらに、教室の最前列に座っても黒板の文字が読みづらいとされる
「視力0.3未満」の小学生は11.9%で、2005年度調査(5.7%)から倍増。
厳しい結果になっています。
専門家によりますと、視力低下の要因としては
・近視の予防につながるとされる屋外での活動の減少
が主なものとなっているようです。心当たり、ありますよね。
最近は学校でもタブレット等の端末を使う機会も増えました。
これもまた、目への負担を大きくしているように感じます。
端末を使う際の最低限の留意点として、下の表の内容は
子どもたちと共有しておきたいですね。
そしてこの記事にはもう一つ、健康上の留意点が載っていました。
肥満の割合も高くなった。標準体重より20%以上重い「肥満傾向」の小6男子は13.9%で、比較可能なデータが残る06年度以降で最も多かった。小6女子は10.4%で初めて1割を超えた。
文科省は、「コロナ禍を経た生活習慣の変化や運動量の減少が
肥満傾向に影響した可能性がある」としています。
近視もそうですが、運動することの重要性が高まっている、
とも言える気がしますので、
各校園でもご留意いただくとよいのではないでしょうか。
(文責:吉田)