初めてできた、という点に少々驚きました。
日経新聞より。
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政府は全国の保育所や幼稚園で起きた子どもの置き去りなど、命の危険につながりかねない事例(ヒヤリ・ハット)計100件を収集し、初の事例集を作成した。通園バスによる送迎、散歩中といった発生状況や原因をケースごとに分析。保育現場で共有し、重大事故を防ぐのが狙いだ。
2022年9月に静岡県で起きた通園バスの3歳女児置き去り死が
きっかけとなり、いろいろな動きにつながっていると感じますが、
本件もどうやらそのようです。
2022年12月~今年3月にかけて、幼稚園等の関連団体や
自治体が把握しているケースを収集したものとなっています。
この事例集には、おおむね過去5年間に把握された
計100件が掲載されています。
発生場所の内訳は上の図の通りで、「園内(室内)」39件が最多、
続いて「園内(室外)」29件、公園などの「園外」25件、
そして「送迎バス」が7件となっています。
要因は職員の確認不足や思い込みのほか、散歩中に園児を見失ったケースでは「職員配置に余裕がなかった」との報告もあった。再発防止策にはマニュアル見直し、職員の役割分担の明確化などが挙げられた。
貴校園ではこういった事故を防ぐために、
具体的にどんなことをされていますでしょうか。
安全への意識が十分でない、という校園は論外としても、
マニュアルがある、あるいはチェックのしくみがある、
という校園であっても、
日常の中で、そのような行動がつい疎かになってしまう、
という例が全くないわけではないと思います。
1つのミスがあったとしても、それをフォローできるよう、
いろんな形で安全確保を確実なものにしていきたいですね。
こうした事例が相次ぐ背景には現場の人手不足もあるとされる。政府は「次元の異なる少子化対策」で保育士の配置を手厚くする方針を決定。保育の質向上を目指す。
ここのところ、政治の言葉が空虚に感じてしまうことが多いのですが、
次元が異なるかどうかは別として、人の手当は重要課題です。
貴校園の現場組織についてもぜひ、
この機会に改めて確認いただければと思います。
(文責:吉田)