また新しい制度?ができるようです。
日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
文部科学省は全国の高校の2~3割にあたる1000校超をデジタル教育の拠点校となる「DXハイスクール」に指定する方針を固めた。デジタル社会を担う人材を育てる裾野を広げ、トップ層の増加につなげる。全小中学生に配った学習用端末の更新費を含め、小中高のデジタル環境整備に約5年で6千億~8千億円を投じる方針だ。
こういった制度ができる、となれば気になるのは、
どんな学校が選ばれるの?という点。この記事では、
指定は24年にも始める。全国の高校約4800校のうち1000~1500校程度を指定する考えで、自治体を通じて公募する案がある。指導者を確保できる見通しが立っているかなどが選定基準になるとみられる。
としか書かれていないのですが、別の日経新聞の記事を見ますと、
下の図が付いていました。
図を見ると、SSH以外で1000~1500校程度を選ぶ、というふうに見えますね。
そして、公私問わず、ということになるのだろうとも思われます。
このDXハイスクール、
「デジタル人材の育成と文理横断型の探究学習に取り組む拠点」
と位置づけられるようで、文科省では、対象の各校が
高性能パソコンや3Dプリンターを配備したり、
民間企業や大学から高度人材を招いた特別講義を開いたりする費用を
補助することを予定しているそうです。
これは手を挙げておきたい私学も多いのではないでしょうか。
一方で、今回のネーミングの一部にもなっているDX、
いわゆるデジタルトランスフォーメーションを、
高校で展開するにはまだまだ多くの階段を上る必要があるのでは、
と感じるところもあります。
ICT技術を活用したハードの整備は一定程度進んだ学校が多いとはいえ、
その技術を基に、あるいはその技術を活用して、
革新的なしくみや文化を生み出していくことこそがDX、
だとすれば、そこまで内容を深めていくためには
教える側、すなわち教職員の体制とカリキュラムが備えられることが
必須だとも感じます。
今回のこの制度をきっかけに、
学校現場が未来の社会を見据えた形へと発展していけるか、
ぜひとも貴校園でも検討を深めていただければと思います。
ちなみに、小中学生向けの内容も記事にありましたので、
ご参考までに引用しておきます。
小中学生向けでも「デジタルものづくりラボ」と呼ぶ拠点を各地に整備する。高度なプログラミングやデジタル技術に触れる機会を広げ、デジタル分野の才能を伸ばせるようにする。
(文責:吉田)