いよいよ本格導入、ということになるのでしょうか。
日経新聞より。
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電子端末で使うデジタル教科書が2024年度から順次、小中学校の英語と算数・数学で導入される。中央教育審議会の作業部会が(8月)25日、文部科学省が示した方針案を大筋で了承した。当面は紙の教科書との併用だが、海外から遅れていた学校教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)がようやく本格化する。デジタル機能を最大限生かすためには法改正を含めた環境整備が課題になる。
これまで、そしてこれからの動きについて、
記事が下の表にまとめてくれています。
使用可能、となってから早3年以上が経ちますが、
英語で導入されるのが再来年度ですので、もう少し先になるようですね。
デジタル教科書は紙媒体をそのままデジタル化したような形で、
学習用のコンテンツをタブレット端末などで操作でき、
タッチペンによる書き込みや消去もできますし、
さらにはネットワークを活用した情報共有が簡単にできます。
これによって授業の形が変わっていくことが期待されています。
デジタル教科書の導入には、教員主導で一斉に進める従来の授業から転換する狙いがある。問題を解くプロセスをネットワークを通じて共有しながら学んだり、教員が児童生徒の端末の操作状況を見て、個人の習熟度に応じて指導したりできる。
記事には海外での先進事例のほか、
勉強が苦手な層の学習意欲向上例なども書かれています。
そういった期待がある一方で、制度整備はまだ緒に就いたところ、
さらには通信環境の安定化など、ハード面の課題もまだまだありそうです。
が、それ以上に大切なのは、教える側の力量、かもしれません。
私学ではすでにデジタル教材、ICTツールが当たり前のように
使用されているケースも少なくないでしょう。
しかし、そういったことが特定の教員に偏っている学校もあれば、
学校自体がそういった取り組みを進めていない、というケースも
あるように感じています。
必ずしもデジタル教材が秀でているわけではない、としても、
そこに少なからぬメリットがあることは事実です。
教える側が食わず嫌いをしていては、
子どもたちにとって大きな損失になることもあるでしょう。
そろそろ最後の機会が訪れていると思いますので、
距離を取ってきた先生方におかれましては、
ぜひとも苦手を克服していただき、
よりよい教育環境の整備にお力を尽くしていただければと思います。
(文責:吉田)