昨日の記事に続けて、学内の役割や職種が新設されているという話題です。
日経新聞より。
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東京大学は最高財務責任者(CFO)職を8月1日付で新設し、アセットマネジメントOne前社長の菅野暁氏(64)を任命する。資金の管理や運用資産の決定など財務戦略全般を受け持つ。大学間の国際競争が激しくなるなか、民間で培ってきた経験や知見を研究資金の確保に生かしてもらう。
東京大学では今年4月、最高投資責任者(CIO)職を新設されていますが、
その上位職として設けられるのがこのCFO職です。
来年4月には財務運用を手掛けるCFOオフィスも開設する予定とのことで、
財務への注力度がかなり上がっていることが分かります。
東大が運用体制を強化するのは、独自基金の拡大に取り組む必要があるためだ。国からの補助金などは使途や期限が決められており、金額も小さい。長期に自律的な研究を支えるには独自の財源を確保したり、運用益で研究資金をまかなったりしなければならない。
資金を効率的に運用し、研究費を確保するには民間の知見が欠かせないと東大は判断した。これまで財務部の資産運用チームが財務運営を担っていたが、担当者は「CFOオフィスも開設して取り組みを強化していきたい」と話す。
昨日の記事もそうでしたが、例えば高等学校法人が同じことができるか、
と言えば難しいところがあると思います。
ですが、今後は財務についてより専門的に組み立てていく必要がある、
とすれば、それを組織的に担保できる体制を整えることは
小さな学校法人であっても、いや小さな学校法人であればなおのこと、
必要な施策と言えるかもしれません。
貴校園ではそもそも、会計の情報は活用されていますでしょうか。
会計情報はお金の流れを組み立てるために必須です。
実は最近、私は手元で、各校園の経費の内訳を分析するという業務が
急激に増えてきました。
根気のいる作業ですが、これまでのお金の使い方を細かく見ることで、
今後のお金の使い方のヒントが見えてくるものです。
貴校園内でもぜひこういったことをしてみてはいかがでしょうか。
CFOやURAを設置するより、はるかに簡単にできることですので。
(文責:吉田)