新年度が始まって早くも10日ですね。
改めて、本年度からの社会のしくみの変化について
おさらいしておきましょう。日経新聞より。
(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)
まずはざっと項目だけ見ておきましょうか。
新聞記事に付いていた表を転載させていただきます。
真っ先に目に入るのが1行目のマスク着用求めず、でしょうか。
新型コロナウイルス対策の緩和で、
学校では生徒や教員らにマスクの着用を求めないことが基本となります。
ただ、実際の学校運営においてはまだ気を遣われることが
多く残るのだろうと思います。日々のご苦労に頭が下がります。
また、2行目の自転車ヘルメット着用についても
頭の片隅には置いておきたいですね。
努力義務ですので、絶対着けなさい、ではないのですが、
最近は自転車も大型であったり、高速であったりといったものも
頻繁に見かけるようになりましたので注意したいところです。
経営面では、雇用保険料率がアップすることに留意が必要です。
雇用保険は社会保険料の中では比較的負担の小さいものではありますが、
労使合わせて賃金の0.8%を負担することになりますので、
決して無視できるものではありませんし、昨今の物価高もありますから、
予算措置は抜かりなくしておきたいところです。
さらに、中小企業では月60時間を超える時間外労働に対する
割増賃金率が25%から50%に高まります。
これもまた法人の負担増要因となりますので、
働き方改革の要請はより一層強まるものと考えられます。
また私学では少子化の歯止めが経営環境改善のために必須ですが、
子どもを産んだ人がもらえる一時金が増額となるのは
子育て支援の一施策と言えます。
ただ、これだけでは…というご意見も多いでしょうね。
他にも、従業員数1000人超の大企業は
男性の育児休業取得率の公表が義務化されること、
公務員の定年が段階的に引き上げられることなどは、
今後の方向性を示すものとして念頭に置いておきたいところです。
本年度も着実に前進を図るために、
社会のしくみの変化はしっかり押さえた上で、
自校園の目標に向かってまいりましょう。
(文責:吉田)