寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

新入社員の挑戦意欲、最低に

日経新聞で見かけた、ちょっと気になるタイトル。

それが本日のブログタイトルです。

その記事は以下のインタビュー記事に付いていたものです。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

本体記事では、宝塚歌劇団を経てその後も幅広く活躍されている、

天真みちるさんにスポットが当てられています。

本流とは言えないかもしれないけれど、自分の弱みと向き合い、

強みを活かせる老け役に挑み、それをものにしていった天真さん。

宝塚歌劇団の組をまとめる「中間管理職」的な立場となった後、

演技以外にも興味を抱き、宝塚歌劇団を退団後は会社勤務を経て、

2021年にマネジメント会社を自ら立ち上げたそうです。

 

「トップを狙うのは現実的に厳しい」「実はかっこいいセリフが苦手」といった自分自身を受け入れ、王道を外れた宝塚での約12年の歩み。生き残りを懸けた挑戦が、未開拓市場を切り開く「ブルーオーシャン戦略」と評価された。

この生き方でいいんだ――。改めて自身が認められた気持ちになった。

幅広い役柄をこなしたからこそ、その人にあった輝ける場所はどこか、今なら分かる気がする。

 

と、天真さんの例に続けて、この記事が掲載されています。

リクルートマネジメントソリューションズ(東京)が2022年3〜4月、新入社員525人に「働く上で大切にしたいこと」を複数選択で尋ねたところ、「失敗を恐れずにどんどん挑戦すること」は24・8%だった。「何があってもあきらめずにやりきること」は13・9%。いずれも調査を始めた10年以降で過去最低という。
選択率がトップの「仕事に必要なスキルや知識を身につけること」(49・0%)は10年前から11・5ポイント増えた。「周囲との良好な関係を築くこと」(45.0%)は過去最高の水準だった。

 

というわけで、天真さんのような挑戦意欲をぜひとも、

と励ますのがこの記事の役割なのかもしれませんが、

実際には働く上での意識としては決して優先度の高いテーマではないようです。

 


記事にはこの調査の分析コメントとして

「現在の若い世代は、学校や親から手助けが入るため

 挫折の経験が乏しく、失敗を怖がる傾向が強くなっている」

と書かれています。

そして、挑戦を後押しするためには

「『失敗を恐れるな』と励ますより、不安を解きほぐしていく手法が有効だ」

としています。

 

新年度が始まり、貴校園にも新任の教職員さんがいらっしゃったかもしれません。

最近の若い世代に限らず、不安を解きほぐすことは

組織運営上大切な気がします。ご参考になれば幸いです。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp