寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

学生が職員兼務

人手不足の解消にも寄与しつつ、学生の学びにもなる、

とてもいい方法だと感じました。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

タイトルにも登場していますが、この記事で取材されているのは上智大学

学生が大学職員を兼務し、学生ならではのアイデアや行動力で

キャンパスの環境改善や社会課題の解決に取り組んでいる

「学生職員」という試みについて紹介されています。

 

学生職員は授業の空き時間を利用して週に2~3日、

合計6コマ(10時間)分、大学の業務に参加している

とのことで、所属は現在12人。

業務にはちゃんとアルバイト代も支払われるといいますから、

しっかり「職員」として、「業務」として携わっていることが分かります。

学生職員は100人を超える応募から選ばれたメンバーとのことで、

実際、メンバーからは

「ゼミやサークルもありますが、学生職員の活動とは一線を引いています。

 それは参加している学生の共通意識です」

「責任感を持って、一職員として自分のいる大学というコミュニティー

 よりよくしたいという思いから参加しました」

と、頼もしいコメントも寄せられています。

 

この記事にもあるのですが、学校の主役は子どもたちです。

その子供たち自身がどう感じるか、を起点に学校の施策を考えることは

当然かつ基本でありながら、なかなかそうできていないという

学校も多いような気がします。

もちろん、何でもユーザーの思い通りに、ということではなく、

子どもたちの目線で気づいたことを経営の参考にする、

というのは私学経営上もとても有意義な気がするのです。

 

子どもたちの気づきが経営に反映されれば、

子どもたち自身の成功体験の一つにもなるでしょう。

そして、貴校園への愛情にもきっとつながることでしょう。

何より、学校が小さな社会であるからこその

学びの広さや深さにつながることが期待できるように思います。

 

この例は大学ですが、例えば高校や中学でも、

生徒の発想を基に施策が工夫されるというケースはきっとあるでしょう。

特に、少子化の中で生徒募集が大きなテーマとなっている昨今、

生徒自身が私学の広報に一定の役割を果たすことは十分考えられますし、

すでにそういったことを実施されているケースであっても、

その役割を「業務」レベルまで引き上げることができるかもしれません。

昨今はSNS等、新たなツールを用いた広報活動も増えてきています。

ひょっとすると、ベテラン広報スタッフよりも柔軟に、

学校の強みをPRしてくれるかもしれませんね。

 

(文責:吉田)

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