本年度から仲間に加わった教職員さんもいらっしゃることでしょう。
新人さんにとって夏は気を付けるべき時期、との記事がありました。
日経新聞より。
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4月入社の新入社員が仕事にも慣れてくる夏ごろに、体や精神面の不調をきたすケースが増えている。学生時代と異なる環境への対応で奮闘するのは今も昔も同じだが、最近では3カ月後に疲労を訴えるケースが少なくない。ストレスや心の不調をどう乗り越えればいいのか。専門家に聞いた。
記事には2名の専門家が見解を寄せていますが、
いずれも新人である本人に対してのアドバイスになっています。
産業医・精神科医の奥田弘美氏は、環境変化と酷暑による身体的ストレスが
「夏うつ」を引き起こす可能性について述べたうえで、
その予防のために「睡眠と食事」の重要性を改めて説いておられます。
そして、仕事内容に対する悩みについては、こう助言されています。
「仕事の現実が見えてきた証しだ。給料をもらって労働を提供することには、興味のない仕事をすることまで含まれる。楽しくない、つまらないと決めつけずにいかに意味を見つけていけるかが問われる」
これは決して新人だけに言えることではない、と感じますがいかがでしょうか。
そして、金沢大学融合研究域教授の金間大介氏は、
周りから求められる「いい子」像を演じてしまう
「いい子症候群」が多くなっていると分析したうえで、
主体的に仕事をするために次のようなアドバイスをされています。
「自分の好奇心を満たして満足感を得る内的報酬を意識することだ。モチベーションの源泉には表彰や昇給など他人からの評価を求める外的報酬と、好奇心など自分の満足感を満たす内的報酬がある。主体性を発揮するには、内的報酬を満たすことをするのがよい」
これも新人に限らず、社会人を長くやっている人たちにおいても
大切にしたい心がけのような気がしますね。
記事の最後にはこのようなことも書かれていました。
今春入社した新入社員は気兼ねなく発言できる「心理的安全性」が高い職場を好む傾向がある。リクルートマネジメントソリューションズ(東京・品川)が2022年3~4月にかけて525人を対象に実施した「新入社員意識調査2022」では、働きたい職場の特徴として「お互いに助けあう」と答えた割合が過去最高の約70%に達した。
上司に期待することとして10年前より14㌽上がったのは「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」(44.2%)、逆に約15㌽下がったのが「言うべきことは言い、厳しく指導すること」(21.1%)だった。
やりにくいなあ、と思われる年配の方も多いかもしれません。
が、コミュニケーションの基本は、受け手に枠組みを合わせる、ということ。
この努力が仕事の質を高めるとすれば、
学校現場においてもとても貴重なことだと思いますし、
大きなコストではないようにも思うのですがいかがでしょうか。
(文責:吉田)