時代は変わったなあ、と感じた記事です。
日経新聞より。
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愛知県は、小中高生が家族の休みに合わせて年3日ほど平日に学校を休める制度を2023年度から始める。学習(ラーニング)と休暇(バケーション)を合わせた「ラーケーション」として家族と一緒に博物館を訪れたり校外学習したりするよう働きかける。週末や長期休みに集中しやすい観光の分散につなげる。
なるほど、校外学習を家庭にお願いする、という主旨なのですね。
限られた休日にお出かけとなれば、どこも人出がすごいので
ゆっくり楽しめないという事情もあるでしょうから、
こういう制度は活用されれば大きな効果が出るのかもしれません。
愛知県ではすでにこの方針を固めていて、
県内の市町村教育委員会にも説明を始めているそうです
(新年度から開始される制度ですので当たり前ではありますが)。
家庭で相談して事前にお休みを申請し、
当日は登校しなくても欠席扱いにせず、
出席できなかった授業は自習で補う、ということのようです。
愛知県では子どもだけでなく県民全体の休み方の見直しに動いておられて、
各種制度を整えていく予定がおありだそうです。
ちなみに現在も、休日の校外活動やスポーツを促す目的で、
夏休みなどの一部を学期中の授業日に移すことができるように
政令が改正されているとのこと(2017年改正)。
少なくとも大阪ではあまりこういった話を聞いたことがないのですが、
皆様の地域ではいかがでしょうか。
そして各私学ではこういった制度のことをどう捉えられますでしょうか。
今後このしくみがどのような効果を発揮するのか注目したいと思うのですが、
一方で、各家庭によって休日がまちまちになれば、
そのことによる学校あるいは教職員の負担はどうなるのか、
といった点は少し気になります。
休んだ日の授業は自習で補うとのことですが、
年3日程度であれば全く問題ない、と言い切れるのかどうか。
また校外学習を家庭で、となれば、その学習効果は
やはり学校で実施されるよりも落ちることになるでしょう。
いろいろな意味で、今後の推移を見守りたいと思います。
(文責:吉田)