寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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授業不足、先生に難題

休校が長引いている地域が多くなっています。

普段ならとっくに新年度の授業が始まっているこの時期。

さて貴校園はどうやって授業の機会を確保されていますでしょうか。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

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新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、新年度が始まり、自治体などは学校の再開を巡って難しい判断を迫られている。東京都は感染者の急増を受け、都立学校の休校を5月のゴールデンウイークまで延長する方針を決めた。休校が長期化するなか、授業の不足をどのようにして補うかが教育現場の課題となっている。

 

この記事は4月2日に掲載されたものです。

東京都の場合、都立校の授業時間の不足分については

夏休みなどの長期休業期間を活用して補うという方針を示しています。

そして休校期間中はICTを活用、

自宅でのオンライン学習を実施することなどを各校に求めているそうです。

東京都に限らず、他の地域でも同様の想定がされているケースが

多いのかもしれませんね。

 

公立校については自治体や教育委員会がこれらの措置について検討し、

各校に下ろしていくのが原則ですが、

私学の場合には一定程度自ら検討し、結論を出し公表する、

ということが求められます。

各校園に経営が委ねられている以上、当然のことではありますが、

このような事態にあっては、どうしても公立校の対応に合わせる、

という結論が多くなってしまうかもしれませんね。

 

ただ、授業の確保については各校園が経営資源の状況に応じて、

ベストの方法について自らの結論を出していくことが重要です。

私学においては、教育技術に関して公立校よりも優位であると推察されるからです。

当然そうあってほしい、という願いも含んだ意見ではありますが…

 

 

学校現場は対策を模索している。都内のある区立中の校長は「学年ごとに教科書を配布し、予習を促すことはできる」と語る。墨田区のある区立中の副校長も「オンライン授業の仕組みを使って、生徒に予習を進めてもらうことになると思う。オンラインで学んだ内容を定着させるには通常の授業以上の工夫が必要だ」としている。

 

現時点ではGWの連休明けから学校の休業が明けるとの想定が

多くなされていますが、まだ先の見えない現状において、

いわゆる「プランB」も必要かもしれません。

目の前のことへの対応はもちろんですが、

少し先を見てシナリオを練る役割もまた、

私学には特に必要なのではないでしょうか。

 

(文責:吉田) 

www.ysmc.co.jp