寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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生徒のSNS

塾講師が執筆された記事ですが、皆さんはどう感じられるでしょうか。

日経新聞より。

 

www.nikkei.com

(有料会員限定記事となっております。ご了承ください)

 

受験目前の小学6年生のA子から「インスタグラムをやっているので、先生もやっていたらフォローしてください」と頼まれた。せっかくの誘いだが「小学生はSNS(交流サイト)をしてはいけない。特に受験生は絶対にやめたほうがいい」と答えた。

 

この記事には、小学生がSNSをやってはいけない理由が

下記の通り、数多く登場します。

  • 犯罪やいじめの温床になりうる
  • 名誉毀損のトラブルが増えている
  • ほとんどのSNSは年齢制限があるので小学生は年齢を偽って登録することになる
  • 依存に陥れば睡眠や運動が減る

 

加えて、ここで登場するA子さんは受験生であるため、執筆された講師は

「志望校がSNSをチェックするかもしれないから解約しておこう」

「君の志望校は生徒のSNS利用を禁じています。今すぐやめましょう」

と諭したそうです。

 

すると「親ならSNSをしていいの?」と聞いてきた。確かに保護者が子どもの個人情報をSNSに載せるケースも多いが、これもやめた方がよい。先述のリスクもあるが最後の数カ月だけでも、SNSをする時間を受験生の我が子のために使ってほしい。

 

上記の展開、とても興味深く読ませていただきました。

大人はやっていいのに、なぜ私はダメなの?という問いに、

大人たちは真摯に向き合う必要があると思います。

 

さて小学生の場合、1年生と6年生ではずいぶん判断力に差があると感じます。

低学年の子どもたちには、いくら楽しそうに見えるとはいえ、

SNSを経験し学ぶには少々早い、と言えるのかもしれません。

が、今回の例は6年生。そして受験生でもあるとのこと。

この記事を読んで、果たして「臭い物に蓋をする」だけでいいのか、

という疑問が私には浮かんできました。

もちろん、インスタグラムのアカウント登録には年齢制限があり、

それを守るべきことはその通りなのですが、なぜそうなっているのか、

納得できる説明が必要なのではないか、ということです。

 

校則をはじめ、学校での禁止事項はいろいろあると思います。

当然、学業に専念できるように、との学校側、先生方の想いも

理解できないわけではありません。

 

ただ、これから生きていく社会にはSNSが当然存在します。

どのようにSNSと付き合い、活用していくのかを

「安全で小さな社会」である学校で学んでいくことは

むしろ有意義なのではないか、とも感じます。

ましてや、受験生だから、中学で禁止されているから、

という理由で子どもたちは納得するでしょうか。

 

自分の小さい頃を思い返すたび、蓋をされたものほど見たくなる、

そしてその危険も知らぬまま蓋を開けてしまう…

といったことが起こるような気がするのですが、

さて皆さんはどうお考えになるでしょうか。

 

(文責:吉田)

www.ysmc.co.jp