日経新聞で、ニュース用語の説明がなされているコーナー、
「きょうのことば」。
この日はデジタル教科書が採り上げられていました。
▼デジタル教科書 タブレット端末などのデジタル機器に映し出す教科書を指す。日本では学校教育法で「検定教科書の内容を記録した電磁的教材」と定められ、検定済みの紙の教科書と同一の内容のものが使用を認められている。
デジタル教科書の形式を大きく分けますと、
・クラウド上からデータを配信する形式
・端末に保存するアプリケーション形式
の2つがあり、ページの拡大や書き込んだ内容の保存、
文字の背景色を変えて強調するといった機能を備えています。
補助教材と組み合わせることによって、
学習に関連した動画やアニメーションを視聴することもできます。
…という、デジタル教科書の説明は
私学関係者各位にはすでに不要かもしれませんね。
ご紹介したかったのは、諸外国の動きです。
記事では、下の表に分かりやすくまとめられています。
韓国では2015年に使用解禁となり、
2020年時点で小学校の98%、中学校の97%が導入。
米国では多くの州が使用を認め、ある高校への調査によると
紙の教科書を使用した生徒よりも成績が向上したそうです。
シンガポールでも、視覚的・聴覚的な刺激によって
特に勉強が苦手な層の学習意欲を高める効果が指摘されています。
新たなツールは定着までに高いハードルがあると思いますが、
そこに認められる効果をしっかり認識しながら、
ハードルを越えていっていただきたいと願っております。
(文責:吉田)