デジタル教科書の使い方方針が示されつつあります。
日経新聞より。
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文部科学省は2024年度に学校で本格導入するデジタル教科書の活用方法について、当面は紙の教科書と併用する方針を固めた。子どもの健康への影響や教員の習熟度に不安があることなどから、デジタルへの全面切り替えは見送る。21年度から全国の約半数の小中学校で実証事業を始め、効果的な使い方を探る。
近いうちに中間まとめが公表される予定となっていますので、
詳細はそちらで確認したいと思うのですが、
今回の記事で大まかなところが出ておりますので、
以下にまとめておきます。
- 社会で紙の利用が続く中では、紙からの全面切り替えは現実的でなく、当面は併用が望ましい
- 長時間の利用で姿勢や目が悪くなったり、小学校低学年などで紙の本に慣れる機会が減ったりするとの懸念も根強い
- 紙との併用を前提に、2021年度からの実証事業で具体的な活用法を探る
- 全国の約半数の小中学校で小5から中3に1教科で使ってもらい効果的な学年や教科などを見極める
- 実証事業に向け、デジタル教科書活用に向けたガイドラインを改訂し、「紙を使用する授業とデジタルを使用する授業を適切に組み合わせることが重要」と指摘する
当然ながら、上記に示されているのは公立校対象のものであり、
私学で実証実験が行われることはないのかもしれませんが、
私学としては自らも判断主体となって、
今後の導入について考えていく必要があるのでしょうね。
今回の記事には「教員が端末を使って教えるスキルの向上も急務」
との指摘があります。
私学ではオンライン環境の整備とともに、
デジタル教材の活用もかなり進んできたとは思いますが、
今一度状況をご確認いただき、今後に備えていただければと思います。
(文責:吉田)