少子化が言われる中にあって、教室が不足しているという事実。
皆様にはこのニュース、どう映るでしょうか。日経新聞より。
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全国に1096校ある公立特別支援学校で、在籍する児童生徒が増えたことなどを理由に2021年10月時点で不足する教室の数は3740に上ることが1日、文部科学省の調査で分かった。前回調査(19年5月時点)より578増えた。文科省は校舎整備への予算補助を拡充して解消を促すとしている。
入学者数が減少し、在籍者数も減少しているために、
空き教室が出ている、という私学も決して珍しくなくなってきました。
そのような中で、むしろ教室が足りない、施設が足りない、
となっている学校も少なからずあります。
今回の記事は特別支援学校ですが、この記事によりますと、
理科室や図書室、倉庫などを普通教室に転用したり、
間仕切りで2つに分けたりする一時的な工夫をしている教室が
全国に7125ある、とされています。
そして、今回の調査で不足となった数のうち、
2024年度までに解消の計画が立っているのは969(26%)にとどまります。
教室は簡単には準備できませんから、
この状況をすぐに解消することは難しいのかもしれません。
文科省によると、国公私立の特別支援学校(幼稚部―高等部)在籍者数は21年度に約14万6千人となり、11年度より16%増えた。大半は知的障害のある子どもで早期発見が容易になったことが背景にあるとされる。本人や保護者が特別支援学校に通いたいという希望が尊重されやすくなったことも影響している。
さて、貴校園の生徒数はどのように推移しているでしょうか。
今回の記事を見ていると、生徒数の減少の理由は一般的な少子化ではなく、
まさに自校園が対象としている子どもたちが減っている、
あるいは自校園が来てほしいと期待している子どもたちや
ご家庭の反応が落ちている、ということなのかもしれません。
誰に何を訴求すべきなのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。
(文責:吉田)