何とかして学習の機会を…という中で、
なかなか環境整備が進まないようです。
日経新聞より。
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新型コロナウイルスの感染再拡大をにらみ、政府が配備を急ぐ全小中学生へのパソコンやタブレット端末で、全国主要市区の8割が年内に調達を終えられないことが日本経済新聞の調べで分かった。配備の遅れは学習を続けられない「空白」を招く恐れがある。教育格差を防ぎ、デジタル人材の育成で世界に追いつくには対応が急務だ。
端末さえあれば何とかなる、というものではありませんが、
一方で端末の有無が学習の進捗に与える影響は
決して小さくないようにも思います。
公立校では今年度の学びがどうなるか不透明な中、
さて私学である貴校園の状況はいかがでしょうか。
先日訪問した学校で、アフターコロナの学校のあり方について、
管理職各位と意見交換をさせていただきました。
その中で、中高の現場がコロナ以前に戻ろうとしている、
との指摘があったのが印象的でした。
対面でできるならすべて対面で、というのは、
今回のコロナ禍が活かされていないような気がします。
オンラインの良さ、あるいは映像授業の良さは必ずあると、
数多くの先生がおっしゃっているのも耳にしています。
今後を見据えれば、学習に適したツールや方法論の選択を行い、
よりよい学びを実現していくことこそが
学校のなすべきことのような気がします。
端末の有無や通信環境の良否を議論するのはおそらく今年度だけでしょう。
今後は「形を整える」ことから「中身を整える」ことへと
シフトしていくことは間違いありません。
それを見据えて、特に私学の皆さんには、
様々なツールを教育内容に照らして適切に選択するという、
次のステージの準備を着実に進めていただきたいと願っております。
(文責:吉田)