学校と地域との関係を改めて考えるきっかけになりました。
日経新聞より。
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学生の食生活を支える学生食堂。リモート授業などで学生の利用が減るなか、一般利用者に向け地域活性の一端を担ったり、採算度外視で学生の食生活を支えたり。コロナ禍で工夫を凝らす姿を追った。
まずは東京・大正大学の例です。
学校食堂「鴨台食堂(おうだいじきどう)」は、
5月に期間限定で開始したキッチンカーでのテークアウト弁当の販売を、
常連客からの要望で6月中旬に再開。
また構内にある食堂は6月1日に営業を再開したものの、
学生はリモート授業で不在のため、主なお客様は地元の人や職員。
感染予防で間隔を広く空けているため席数は少ないものの、
昼食時はほぼ埋まるそうです。
そして大阪・関西大学も6月1日から学食の一部営業を再開。
「地方出身の学生も多く、彼らに食事を提供する必要がある」
と決断されたそうです。
使う座席数は通常の3割で、メニューはカレーや丼物に限定。
一日の平均利用者数は4000食でしたが、今は200食程度。
「経営面では厳しいが、可能な限り学生を支える」とおっしゃいます。
これらと少し異なる動きをされているのが、京都・龍谷大学。
学食の休業が長引くなか、大学が学食の調達ルートで仕入れたり、
地元企業の提供を受けたりした食材を学生に無料や格安で分けておられます。
一人暮らしの学生や留学生などに米や肉、野菜、レトルト食品などを
5月中は無料で、6月からは5日分を週2回、1000円で販売。
学生の食生活を支える有意義な活動ですね。
食からの学びは決して少なくない、と私は感じています。
過酷なきっかけではありましたが、学校と地域のつながりを深め、
さらには食について考える機会になればと願っております。
(文責:吉田) www.ysmc.co.jp