本当に深刻なニュースだと感じます。日経新聞より。
(会員限定記事となっております。ご了承ください)
拒食や過食といった「摂食障害」の発症が10代で深刻化している。行動変容を強いられた新型コロナウイルス禍で増え、その後も患者数は高止まりしたまま。SNSに寄せられる称賛などが「やせ願望」につながる恐れもある。周囲が小さな異変に気づき、早めに相談する必要がある。
この記事に登場する女子中学生は、コロナ禍で運動部の活動が制限される中、
必要以上に食事量を減らした結果、友達から「かわいくなった」と褒められ、
さらにはSNS投稿に押される「いいね」の増加もあり、過剰な減量に陥ったそうです。
コロナ禍が深刻化させた摂食障害。
休校などによるストレスや行動制限が影響しているとも言われています。
2023年11月に、国立成育医療研究センターがまとめた実態調査では、
2022年度の初診外来で摂食障害の一つ「神経性やせ症」と診断された
20歳未満は全国23病院で276人で、これは2020年度の313人、
2021年度の319人に比べるとやや改善してはいるものの、
コロナ前の2019年度は199人で、高止まりが続く状況とのこと。
年代別では中学生が最も多かったそうです。
私自身が中高生の頃も、同じように摂食障害の例は指摘されていたと
記憶していますし、おそらくそれ以前もあったと思います。
つまり、普遍的に陥ってしまう罠である危険性がある、
それが摂食障害ではないでしょうか。
昨今では感染症対策による食事関連の制約の影響があったり、
SNSの影響があったり、とその要因はアップデートされているようですが、
人間としての基本的な欲求に深く関わっているものですから、
そう簡単にはなくならないのでしょう。
こういったことに学校はどう対処すればいいのか、
と言われても戸惑うばかりですが、
やはり子供たちの変化にはいち早く気付きたいものです。
上の表にはその兆候例が書かれていますので、
ぜひ参考にしていただき、心身ともに健康な状態で
大人へと育ってほしいと強く願います。
(文責:吉田)